Ranking!
ネットワークエンジニアがキャリアパスを考える時に、最終的に何を目標とするのかは非常に大きな問題です。人によってゴールとするものは違うと思いますが、多くは大規模なプロジェクトを回していくところがゴールになるのではないでしょうか。ここでは、最終的なゴールと、そこに行くまでの流れを紹介していきます。
将来のことは明確には分かりませんが、どんな仕事をしていたいかという目標は誰でも立てることができます。ネットワークエンジニアの業務は幅広いですが、多くのネットワークエンジニアが、大規模プロジェクトを回せるようになるところを目標としていると思います。つまり、「設計」から「要件定義」といった仕事をする「プロジェクトマネージャー」が最終的なゴールというわけです。ネットワークエンジニアが辿るキャリアを担当する業務で順に並べてみると、監視~運用~構築~設計~要件定義という順になります。いきなり設計や要件定義ができるようになるわけではないため、まずはそれに見合った現場での経験や技術・知識を身に付けなければなりません。そして、それらを身に付けるためには、監視の段階から順にキャリアを積んでいくことが必要です。
まず、監視~運用の段階ですが、これは下積みの時代と言い換えることができます。ISPや通信・キャリア系などの企業で働きながら、ネットワークの監視や保守業務を行う所からスタートすると良いでしょう。この下積み時代では、どれだけの技術・知識を身に付けることができ、経験を得ることができるかが重要になります。手を動かしながらOSやソフトウェアなどの設定を変更することができるため、今後のキャリアに繋がるスキルを高めることが可能です。
下積みが終われば、次は「構築」の段階へと進みます。「コンフィグを自分で作成する」ことを一つの指針として、常に学習スタンスを保ちながら業務に挑んでいきます。構築フェーズにおいては、土日にも出勤して仕事をするということが出てきますし、毎日多忙な生活を送ることになります。忙しい中でも常に勉強をしなければならず、実務から多くのスキルを学ぶことが今後のキャリアアップに繋がっていく重要な時期です。
ここまでステップアップを重ねてきたネットワークエンジニアは、ここでやっとゴールである設計~要件定義のフェーズへと辿り着きます。「プロジェクトマネージャー」とも呼ばれる立場に辿り着くためには、ここまでの各フェーズにおいて、決して諦めない姿勢が求められます。常にスキルアップのために頑張り続けなければ、ゴールには辿り着くことができません。セミナーに参加したり資格を取得したりするなど、様々な工夫を凝らしながらキャリアアップを目指すことで、ネットワークエンジニアとしてのキャリアを築くことができます。