ネットワークエンジニアとして成功するための選択と集中

選択と集中の意味とは？

どんな仕事でもそうですが、やはり幅広い知識を有していてどんなケースにでも対応できる人の方が良いという気がします。しかし、ネットワークエンジニアが全メーカーの製品に関する知識を得ようとすると、知識が中途半端になってしまう可能性が高いのです。そのため、数あるメーカーの中からいくつかに絞って、それに関する知識を高める必要があります。これが、ネットワークエンジニアとして成功するための秘訣なのです。ただし、このように特定のメーカーに絞ってスキルアップしていくのは、ベンダー側のネットワークエンジニアに限ります。もし、情報システム側のネットワークエンジニアとして仕事をするのであれば、ネットワーク機器やサーバー機器など幅広く扱えるスキルが必要になるからです。一方で、ベンダー側のネットワークエンジニアとして成功したいのであれば、選択・集中することがとても大事になります。
この選択と集中というのは、自分が得意とする分野の製品を「選択」し、スキルを習得する際にはその製品に「集中」するということです。例えば、CiscoやJupiterの製品であれば、製品自体が高機能であり、大規模な案件を受けることができる可能性が高まります。そのような理由から選択・集中する製品を選ぶのも一つの方法ですが、だからといって他の製品では駄目だということではありません。ベンダーで取り扱っている製品の中から、自分で狙いを定めてスキルアップしていくことが、成功するためには大事なのです。

他メーカーの製品知識が必要なケース

ここまで、ネットワークエンジニアとして成功するために必要な「選択」と「集中」を見てきました。一日の時間は限られているので、全ての製品に関する知識を完璧に得るのは普通に考えて不可能だからです。中途半端な知識しかない人よりも、一定の製品についてはスペシャリストだという人の方が、仕事の完成度は高くなると考えられます。
しかし、ネットワークエンジニアと一言で言っても、人によって担当している仕事の範囲は違ってきます。もし、設計や構築以外の仕事を担当するのでなければ、提案活動の際に他のメーカーの製品についての情報も知っておかなければなりません。製品のスペックや仕様、独自の機能などについては、質疑応答の際などに活かすために必要です。そのため、プリセールスで提案活動をする人は、他のメーカーだからといって疎かにすることのないようにしましょう。